2012年01月25日
2012年01月01日
2011年12月11日
日暮れはそれでも境目を無くして
La tombée de la nuit qui a perdu une frontière.
一週間を7日に区切った先駆者に
敬意と猜疑心を露にして
明日を「全ての終わり」言い放とう
尺度のバザーを練り歩き
蝋燭を値切る代わりに冗談交じりで胸をはだけたら
きっと誰もが歌い踊るのだろう
乾杯の合図はいつも
孤独を孕んでいて
グラスを掲げた瞬間に
遠くに置いてあった降参が
ふいに何かを滲ませる
それは
歓迎されるものであり
影を忘れずにいる健気なもの
それでも
宴が終わりに近づいたら
合図はそっと出してほしい
最初に白けることよりも
全部が嘘だったと言い伏せる方が
なんとなく腑に落ちるような気がするから
posted by JUNESAY at 21:03| ひとり歩き
2011年11月27日
矢継ぎ早のロシアンルーレット
La roulette russe que c'est fréquent.
変化を逆立ちさせて
降参するまで凝視していたら
いつのまにか視界の中の意味を
逆位置にすりかえられてしまった
やがて引き金は
その冷や汗や緊張感への同情にも厭き
「完全なる無抵抗」に身体を預けだす
残る硝煙は
撃てる弾丸が切れてもなお
決まりきった義務のように
全ての後始末と
紋切り型の穴埋めに
少しの疑問も持たず空虚を漂い
そして
客席の視線をひとりまた抱え込む
posted by JUNESAY at 21:49| ひとり歩き
2011年11月26日
無電区間の白
La blanche section pure du changement.
くじ引き箱の中に
無心で差し入れたどちらかの手を
これまた無心で握り締めてみる
空き瓶を並べることに
目的を必要とされるときは
一体どんなときなのだろうかと
詰めるものも思いつかないぐらいの
完成された空の瓶の前で
いっそのこと
空であることがわからないように
塗装を施そうかと
そんな思いつきに
思考の所作を存分に委ねてもみる
それでも
ふいに思い出したように
何かを掴んだおぼえの無い
どちらかの手を
目的に逆らうように
無心で開きたくなるときがあり
そんなときふと空の瓶に目を遣ると
自らが瓶であることを
すっかり忘れているようにも見え
知らぬ間に
詰めることや塗ることへの興味も
呆れるほどに挨拶もためらいもなく
何処かへ飛び去っていた
posted by JUNESAY at 11:53| ひとり歩き
2011年11月23日
行方知らずは引き出しの向こう側
Une réponse dans l'autre côté du tiroir.
開け放っていた
多くは入らない馴染みの箪笥の
「しゅうしゅうしゅう」と
引き出しが擦れる音が
時折
意思とは別の信号の姿をして
出し入れの主導権を握りたがる
そんな張本人である
主人の深呼吸の隙を見て
箪笥に忍び込んだ悪戯者は
結局端から
外に出るつもりも
押入れに引っ越すつもりも
主人を困らせるつもりも
誰かを驚かせるつもりも
箪笥に骨を埋めるつもりも
ことのほか
どうやら全くない様子で
今日もひたすら
箪笥を大きく無視した単位で
引き出しの奥行きを
せっせと引っ張り続けている
posted by JUNESAY at 22:14| ひとり歩き
2011年11月22日
水の記憶、鏡越しのカレンダー
Mémoire de l'eau et un calendrier inverse.
かさぶたを
ただただ眺める頃
忘れていた血の赤さと
水の記憶が
目線の少し裏を横切る
いつしか置き去りにした
はにかみと
正しさへの信仰はもう
排水溝の中で渦を巻きながら
今日の残骸とともに
過去を追いかけていった
語るべき意味が手近にないとき
せめて
コーヒーカップの取っ手に触れている
指の面積だけでも
確かな「接点」と呼べるような
自慢のやぐらを
それでも
ひとつは持っていたい
posted by JUNESAY at 22:50| ひとり歩き
2011年11月13日
次の景色はどこまでも境目なく
Le choix a coulé à jamais.
断絶と受容と
剥離と密着と
拒絶と選択と
白と黒と
そして
ほんの少しの灰色とを
目の前のテーブルに並べて
品定めするより先に
その伸びた手を
飽き方まで見守っていたい
掴んだものを放すことに
説得が要らなくなるまでに
言葉をなだめて
あやすのだって
誰よりも厭わないから
posted by JUNESAY at 19:02| ひとり歩き
2011年11月12日
甘美な雫を帽子の中の海に満たして
La mer secrète qui existe dans un chapeau.
曲がり角を折れたら
大海に足を踏み入れていた少年の
溺れたい願望は波紋を伝わり
水面から覗いてばかりいた深海の
決して他人事には思えない指先で触れたかった場所を
静かに
そして
確かに
震わせた
神秘の海の味は
虫歯になっても良いと思えるほど甘く
こっそり帽子の中に汲み置きしたら
知らぬ間に
極上の点滴が出来上がっていて
一滴いってきと
落ちる雫は
名前のない新しい色を混ぜ合わせるように
自由に模様を広げていった
posted by JUNESAY at 18:27| ひとり歩き
2011年10月30日
覆われた星座の隠れ蓑
Dans l'arrière d'une constellation couverte…
光と色は
闇から生まれた双生児
名前も呼ばれぬ内に
鴉の号令ひとつで今日も
眠りの懐に帰ってゆく
役割を終えた言葉たちが浮かぶ夜の海に
ほんの少しばかり瀉血された三日月がまだ
誰かの腰掛けられる幅を残して
最後の遊び相手を探している
posted by JUNESAY at 00:43| ひとり歩き




